髪の傷みや抜け毛、枝毛などには様々な要因が考えられます。栄養のアンバランスや頭皮や毛髪の状態が不潔だったり、長期間蒸れていたりすることによっても髪の傷みは起こります。また、意外なようですが、髪の毛の洗い過ぎも良くありません。昔の日本人で毎日髪を洗う人は、ほとんどいませんでした。
それでも昔は髪のきれいな人が多かったようです。東洋医学では、髪を「血よ」と言って、「血」と深い関係があるととらえています。この「血」を左右しているのが、主に「肝」と「脾」ですので、足に通っている関係する経路のツボを刺激すると、薄毛治療に効果があるというわけです。薄毛治療に効果がある「三陰交」のツボは、内果の頂点から、骨の際に沿って指を閉じた手のひらの幅くらい上にあります。
「至陰」のツボは、小指の爪の付け根の外側から2ミリ程度のところにあり、「太けい」は、内果の頂点の後方で、脈の触れるところです。精神的なストレスなどからくる抜け毛には、「湧泉」のツボも薄毛治療効果があります。湧泉は、「生命エネルギーの湧き出す泉」という意味の腎の働きを活発にしてくれるツボで、土踏まずの端、指を曲げたときにできる「人」の字のシワの下のくぼみにあります。両手で足をつかんで、親指をそこに垂直に当てて、力を入れて強く押すようにします。
押しにくいときには、ゴルフボールなどの丸くて硬いものを当てて、ゴリゴリと押し回すようにしても良いでしょう。